１. 事業概要

2022年度は、2019年度後半から続くコロナの影響が継続し、業況的には厳しいものを想定していたが、九十九島パールシーリゾートの来場者数589,000人、九十九島動植物園来園者数188,000人、総売上高13億300万円、経常利益2,500万円を計画値として設定し、事業を開始した。 新型コロナウイルス感染拡大第7波および8波では、初めて移動や外出制限の要請がなく、また、10月には水際対策の緩和や全国旅行支援が始まったこともあり、徐々に個人の旅行需要の回復の兆しがみられた年となったが、コロナ禍前の水準には及ばなかった。また、円安やエネルギー価格高騰等による物価上昇が及ぼす影響は大きく、経費負担が増加している状況にある。収支改善を図るため、九十九島遊覧船では7月より乗船料の値上げを行った。 九十九島遊覧船パールクィーンは7月に就航20周年を迎え、年間を通して様々なイベントを行うことで「西海国立公園九十九島」の積極的な情報発信に努めた。 水族館、動植物園では施設の老朽化が目立ち、特に動植物園においては、人気の高い動物が相次ぎ死亡するなど運営面では厳しい状況が継続したものの、季節ごとの様々なイベントを開催し、集客に取り組んだ。 結果として、九十九島パールシーリゾート来場者数は497,000人（前期比138.1％・計画比84.4％）、九十九島動植物園来園者数は154,497人（前期比106.0％、計画比82.2％）の集客実績となり、いずれも前期実績を上回ったが計画値には及ばなかった。 収支計画に対しては、総売上高が12億1,022万円（前期比119.8％・計画比92.9％）となり、経常損失5,391万円を計上する結果となったが、減価償却前では若干の黒字を計上し、改善の兆しが見えた年となった。

２. 資産負債の状況

【単位：千円、税抜】

３. 取締役・監査役の状況